大介のお絵描きブログ

お絵描きの練習過程とガジェットレビュー

イラスト製作練習振り返り(~166日時点)

英知大介です。

本当はガジェット系の記事を書こうと思っていたのですが、写真撮ったり、ある程度間違いの無いように調べたり、意外とめんどっちいなとか感じたので、イラストの練習記録でお茶を濁します。いや、濁すも何も、このブログの本来あるべき記事はこっちなのですが。

 

今回はやんごとなき事情から、自キャラの裸像を描かせて頂きました。リビドーの解放、パッションの爆発、そんな感じです。

 

 ↑まだまだ発展途上な気はありますが、実用圏内に仕上がった様な気がします。

 

今回は、自作のフリービジュアルノベル、『名もない吐息』のメインヒロインを描きました。

プレイしてくださった方がどう思うかは分かりませんが、個人的にはこの作品の設定でこういう絵を赤の他人が描いてきたらブチギれる可能性がありますが、それはそれとして、こういう設定の女の子のこういう絵はとても興奮してしまいます。だから描いた。そういう感じですね。

どういう設定かは、まあ、やってみて下さい。一時間も掛からんので。

novelgame.jp

↑毎回、話に挙げる度にリンクを貼り忘れる我が処女作。

 

そんな感じで本能に忠実に今回のイラストを描き始めたのですが、一応、練習中の身なので、イラストの上達にコミットさせていく必要があるのも事実。

結果として、練習という目線でも、実用という目線でも、『描いて良かったなぁ』と感じられる絵に仕上がりました。

 

以下から、今回のイラストのまとめをしていきます。

目次
①今回で得られたもの。
②今回の反省点。

 

①今回で得られたもの。

前述の通り本能に従って描き始めたのですが、意外と得られたものは多い気がします。

一応、『エロ絵を描くと上達する』とかいう都市伝説を聞いたことがあるので、それに従った部分もあるのですが、少しだけ都市伝説パワーを感じられた様な気がします。

 

以下、今回のイラストで得られたものです。

・裸像を描くことの練習における影響を少し見い出せた。
→実用を見据える必要がある為、全体の見せ方を考える必要があった、また、考え易かった。
→普段は服で隠れる部分を描き込む為、バランスの不和に対して敏感になった。
→服を描かない分、描きあがりが早い(練習の回転率が上がる可能性あり)
・髪の重なりを意識出来た。
・皮膚の柔らかな明暗を意識出来た。
・目のバランスが求めている形に近づいた。
Photoshopとまたほんの少しだけお友達になれた。

 

 

・裸像を描くことの練習における影響を少し見い出せた。

 取り合えずでやってみるものだなぁ、とか思いました。このブログもそんな風に思える日がくると良いですね。

三つの項目を挙げましたが、個人的に最も重要なのは一つ目です。二つ目は良く聞く話。三つ目は、まあ、逆に裸ばかり描けても仕方ない、という側面もあるかも知れないので何とも言えません。

 

→ この一つ目について、『全体の見せ方を考える必要がある』なんて、そもそも当たり前では? と思う方もいらっしゃるのではないかな、と。

勿論、どこをどう見せたいのかを考え、それが映える為にはどういう構図でどういう配色にするべきか、どういうオブジェクトを配置すべきか、そもそもどういう印象の絵にしたいのか、狙った印象にするにはどうするべきか……色々と考えないといけないことは多いでしょうが、正直、練習中の身でそれらを徹底的に練るのは割と限界があります(いや、僕は割と見切り発車で描いちゃうのでベストを尽くしているとは言い難いのですが)

 

ここで大事なのは『実用を見据える必要がある』という点であり、これが指標になってくれるわけです。

 

例えば、

『可愛い絵を描きたい』

『綺麗な絵を描きたい』

『かっこいい絵を描きたい』

『情緒溢れる絵を描きたい』

『ノスタルジックな絵を描きたい』

etc...

色々『こういう絵を描きたい』という要素は浮かぶわけですが、実際、大雑把に言葉にしてみると指標としては酷く曖昧です。

勿論、『じゃあ可愛い絵を描くには……』と掘り下げていけば、イメージのディテールは詳細になっていくのかも知れませんが、上記の通り、今の大介のレベルでは限界があります(それはそれで、一度は限界まで練り上げるという経験をしておきたい気持ちもあるが)。

その点、今回の様なイラストであれば、『ちんこ勃って抜ければ正解』なわけです。いや、流石に雑かよと思われそうですが、最低限、真理であることは間違いないと思います。

 

抜ければ正解、抜けなきゃ失敗。

 

この分かり易さは、言い換えれば『自身のイラストが目的に沿ったものに仕上がっているのか』というざっくりとした指標になり得ます。勿論、この指標を更に詳細にしていくことも可能でしょうし、そうあるべきなのでしょうが、一先ず、練習中という発展途上の身としては、『ざっくりとでも到達点を用意できる題材』は魅力的に感じられました。上達を感じられる度、クオリティのチェックを兼ねて不定期にこういう絵も描いていくのはアリかも知れないと感じました。

 

また、表情の大事さにも気づかされました。

抜こうとすると、意外と表情大事ですね。乳出てりゃいいわけじゃないんだな、と。

全体の一区画でしかない、表情ですが、ここを拘れるかで、思っていたよりも全体の印象に影響を及ぼすのだな、と。

描き途中に疲れたので、ふざけてイキ顔差分を作ったのですが、正直、すっっっっっっっっごい興奮しました。明確に興奮度が違う。こっちの方が抜ける! と思ったのですが、解釈違い過ぎるのでその表情は没に(一応、Twitterには残っていますし、実際の絵でもレイヤーは残してあります)。

 

結構ざっくりとすまし顔で描いてしまうことが多いのですが、この一区画だけで、かなり絵が人に与える印象が変わる、という事実を感じてしまった為、どこかで表情の練習もしたいなぁと思いました。

前回の卯月の表情も、どことなく貼り付けた感が出てしまっていたので、もっと自然な笑顔に描ければ、絵全体のクオリティも高いものになっていたのかも知れません。

 

 

 

→二つ目についてはよく言われる話ですね。

実際の体感としては『そういう側面もあるが、最効率の方法とも感じない』といったところでした。普通に解剖学考える方が早い気がする。おべんきょしないとですね……。

ただ、効果として大きいなと感じるのも間違いのない部分であり、身体のバランスに誤魔化しが利かない=身体のバランスが絵全体のクオリティにダイレクトに影響を及ぼす、という点は無視できません。

 

ぶっちゃけ、身体のバランスが多少崩れていても、絵全体の印象作りが上手く出来ていれば、『良い絵』になる様な気がするのですが、今回の様なイラストの場合、そもそも人体を主題におかざる得ません。この主題のバランスが破綻していると、単純に絵全体の質が下がることとイコールになる為、完成させるには、どう転んでも、人体のバランスに注力する必要があるわけで……という、追い込み的な練習としては価値が高いのかなぁと実感しました。

 

個人的に人体のバランスという観点で見て、最も大きいと感じたのは、『完成に向けての解決がし易い』という点です。クオリティに拘る必要がある(抜く為に)反面、クオリティ向上の為の解決も容易、といった印象です。

 

例えば、今回の絵はネット上で拾った写真をトレスして、フィクションらしい体型に寄せて描いていったわけですが、それなりにバランスよく組みあがっていると思います。

ぶっちゃけ、前回の卯月も自身の写真をトレスして描いているのですが、微妙にバランス怪しいところあると思う(首の角度とか)ので、別に『トレスしたら綺麗に描けるのは当たり前』なんてことはありません。

 

h-daisuke.hatenablog.com

↑サンプル。前回の卯月の絵。

 

こういう点が、裸像は解決がし易いのではないか、と思うのです。

理由はシンプルで、『服を着ていないから』なわけですが、服を着ていないということはつまり、『ノイズの少ない資料を参照できる』という意味にも繋がってきます。

 

トレスだろうが、模写だろうが、なんであれ、服を着ている資料は、服の状態を想定しながら描き進める必要があります。

服が膨らめば、それだけで体型の想定は難しくなります。屈めば、上着も重力に従って下に向かって垂れてしまいます。骨格も肉付きも何も見えません。ブレザーの様なしっかりした服は肩の辺りが張ってしまいます。スカートなんてもう二本の脚から掛け離れて広がりを持ちます。そもそも観察するにあたって、服の皺や柄、シルエットに注力する対象がシフトしてしまいます。

 

その点、裸像は最初に参照した資料でほぼそのまま解決してしまいます。

分かりづらい部分があっても、人体の構造は基本的に変わらない為、ネット上には無数の資料が散乱しています。

別にヌード写真でなくとも、もっとシンプルに『腰 描き方』とか『腹部 描き方』とか、ピンポイントで検索を掛ければ、部分的にもっと適した資料が見つかります。

 

『人体のバランスに誤魔化しが利かない』

確かにそういう側面もあるのかも知れませんが、寧ろ、

『クオリティ向上に当たって、無限の資料がある』

という点こそを考慮して、気軽に向き合うべきだと、個人的には感じました。

 

これは三つ目の練習の回転率にも影響する部分だと感じていて、『服を描き込まなくて済む』を掘り下げていくと、このメリットに到達していくのかなぁと感じました。

また、資料の当たり易さは、迷う時間の低減にも影響してくる為、そういう意味でも、練習の回転率は上がると思います。

 

 

・髪の重なりを意識出来た。
・目のバランスが求めている形に近づいた。

 以前からずっと課題になっている頭部のバランスについて、今回はかなり上手くいったのではないかなと感じます。

卯月の時も、パーツ単体では上手くいった、或いは上達の兆しが見えた感覚がありましたが、今回に関しては『以降、可能な限りこのバランスで描いていきたい』と思える水準になったのかなぁと思います。顔が良くないと抜きづらくなりますからね。頑張りました。

 

特に髪の重なりについては、後付けて描き足したのですが、やって良かったなぁと感じています。それまでの絵はどうしても髪がのっぺりした印象になってしまっていて、不自然な印象に仕上がっていた気がします。今回は重なりを描くことが出来たお陰で、髪の膨らみを幾らか再現できたのではないかな、と。結構、印象変わりますね。

 

 ↑髪の重なりを描く前の頭部。のっぺりした印象、且つ、髪の流れを表現出来ていない為、不自然に感じる。

 

目のバランスについては、上手な方の目部分の切り抜きがTwitterで流れてきた為、そちらを少し真似してみました。模写、というほど正確ではありませんが、『ここがこうなってるのかな?』みたいなのを考えながら真似した感じです。

涙袋や上瞼の膨らみ、まつ毛の繊細さ(ただ細かく描くのではなく『どう描くと細かく見えるのか』という部分を意識)等、見ながら描くとかなり印象が変わってきますね。

リアルの目ではなく、『上手い人が描いた目』というのが個人的には大きいかな、と感じていて、目は一番目立つ上に、デフォルメされ易いパーツでもある為、『イラストらしく落とし込んだ目』を描くのは結構大事なのかなぁ、みたいな。

 

取り敢えず、暫くは今回の描き方を意識しながら描いていくことになると思います。

 

 

・皮膚の柔らかな明暗を意識出来た。

 これに関しては、意識はしたいけど、する機会が無かった部分かなぁと思います。

ここまで肌の露出の多い絵を描いたことが無かった為、今回挑戦出来て、しかもそれなりに上手く再現できた為、良かったです。

 

皮膚は、半透明で光が透過し、鱗の様になった(上手く言えん)皮膚全体で拡散反射をして、全体としては滑らかな明暗が出来る筈……みたいな認識はあった(ちょっとうろ覚えなので雑なこと言ってるかもしれん)のですが、中々、この認識を反映させる機会に恵まれなかった感じです。

実際にグラデーションの様な滑らかな陰影を施してあげると、すべすべとした、柔らかい、触り心地の良さそうな皮膚に描きあがった気がするので、今後も肌の露出の多い絵を描く場合は今回の感覚を思い出していくかも知れません。

 

 

Photoshopとまたほんの少しだけお友達になれた。

あんま言うことない!またちょっとだけフォトショ使って加工したよ!くらいですね。

逆光の表現をどこでやるのか分からなかったので、今回は出来て良かったです。

 

 

 

②今回の反省点。

以下は今回の反省点です。正直、ここまで書いていてもう疲れてきたので、反省しなくても良いんじゃね? という雑な気持ちになっていますが、練習と考えるとね……そうもいきませんよね。

 

・描いていくにあたってのプランが見切り発車過ぎた。

 

……適当過ぎん? って思うかも知れませんが、結局ここに集約される様な気がします。

あと、今の大介自身の能力を考えると、掛けた時間に釣り合ったクオリティに仕上がってしまっていると感じる為、意外と反省すべき点無いのでは? と思ったりしました。

 

今回の絵自体が、そもそも天啓じみた唐突さで『自キャラでシコシコしてぇなぁ……』という気持ちが湧き上がってしまったが故に描き始めたものである為、プランもクソもないのですよね……大介の中途半端の能力だから練習として機能する部分もありましたが、動機だけ見れば、気紛れの落書きに近い温度感で描き始めています。

 

どういう構図にしようとか、どういう印象を与えたいとか、全体の色味はどうしようとか、本当に何も考えずに、取り敢えず『女性 ヌード』で画像検索を掛けて、それらしいのを見つけて、「よっしゃ描くぞ~~~~」と脳みそを殺しながら描き始めた。そんな感じです。

 

そんなわけで、最初の方は服を描く予定だったところを唐突に面倒くさくなってやめたり、性器を描くのが面倒くさくなったからタオルケット掛けたり、とその場その場のざっくりした判断で決まっている部分が多いのですよね……もう少し計画的に進めていれば、より扇情的な絵に仕上がっていたのでは、という心残りが無くもないです。タオルケットとかバランスめちゃくちゃ雑ですしね。耳描き忘れてるし。

ライティングも描いてる途中でリアルタイムに考えていったので、例えば、左側面辺りに不自然に影があったりと、詰め切れていない感が凄いです。タオルケットの雑さも、このライティングの想定の甘さ故に違和感が生じてしまっている気がします。

 

それでも完成にしてしまったのは、今回は完成の優先……というより、欲求の鮮度を優先した形になります。それでも十日ほど掛かっているのですが、ある程度、描きたい!という気持ちが萎える前に走り切れた気がするので、そういう意味では、描き上げた部分に関しては、ある程度力を入れて(=モチベーションの低下に引っ張られずに)描くことが出来た為、イラスト全体で、部分ごとの質の差が出てしまう、といった現象は起きずに済んでいる気がします。

 

ただ、表情やライティング、服の有無、性器を隠すか否か、など、不要に悩んでしまった部分で時間を持っていかれた為、描き上げるまでの速度には影響を及ぼしていると思われます。体感、もう二日くらいは早く描きあがっても良かった気がします。

 

 

反省、というよりも課題という目線で語るのであれば、全体的にクオリティが纏まってきた為、このまま洗練させていく、という形で良いのかなぁと思ったりします。

 

例えば、線画→塗りの工程に関しては卯月の時にある程度は自分に合いそうな方法を見つけられて、今回も同じ工程を踏むことが出来ました。

ただ、影のつけ方などが詰め切れておらず、無駄にレイヤーが嵩んでしまったのは見直すべき点と言えそうです。

 

ずっと課題になっている目の描き方についても、着実に一枚描くごとに向上している為、今のところ、『前よりも良く』を意識しながら描くくらいなのかなぁ、とかとか。

今回の絵では、バランスに関しては概ね理想に近い形で描けている為、細部を練りつつ(瞳の描き方などは微妙に安定しない)、レイヤー構成をある程度同じ手順で描ける様にテンプレ化していければ、より効率的且つ安定する様になるのかな、と。

また、表情にあった目の描き方を模索する為に、色々な表情を描いていくべきなのかなとも感じました。現段階では『悪いところを直す』よりも『発展させる』を考えて描き、その中で反省点の抽出をするべきかな、と。

 

髪の重なりについても、描き足すのではなく、最初から想定して描けた方がよりスマートに作業が進むでしょうし、より自然な形に描きあがると思います。

実際、この辺に関しては、今新しく描いている絵の方で、掘り下げる、というより、改めて再現しながら、良い点・悪い点を抽出していくつもりです。

 

話が顔にばかり寄ってしまっていますが、実際、課題に感じるのは顔なのですよね……身体のバランスに関しては、そろそろ時間を見つけて、デッサン書の模写を再開しようと考えております。

 

 ↑ちなみにこれを使っております。

 

 

③まとめ。

正直、描き始め時点の温度感がアレなので、反省点の抽出がしづらかったですね……。

ただ、見切り発車で描き始めたにしては得られたものも多く、『今までやっていなかったことに挑む』ということの意義を再認識させてくれました。

 

人物画については、本当にまだまだ考えなければならない点が多いため、少しずつ煮詰めていきたいところです。もっと奥行き感のある、アクティブな絵とか描いてみたいなとか思うんですがね……。